[簡単DIY] キッチンカウンターの棚を自作 [LABRICO]

キッチンカウンターに突っ張り収納ラックを自作 DIY

妻の要望で キッチンカウンターにつっぱり収納ラックを自作しました。材料と費用、そして作り方を、反省点も少し踏まえながらご紹介します。

作り方は材料をつなぎ合わせていく感じで、とても簡単なのでDIY初心者でも簡単にできると思います。

今回自作した棚は、キッチンカウンターの上下で突っ張って固定します。
家に穴を開けたり傷つけることがないため、借家で設置しても特に問題はありません。

主な要件

  • キッチンカウンターのスペースを利用して収納を作ること
  • 多少の地震では倒れないこと
  • 家に穴をあけないこと/傷を付けないこと
  • 光を通すこと
  • 物が落ちないよう簡単なストッパーを付けること
  • 一番下は油を置ける高さにすること
  • 手の届かない高さに棚は要らない
  • 棚にあまり重いものを乗せない
  • 例えばニンニクなどをぶら下げて置けるようにしたい

完成写真

キッチンカウンター突っ張り収納ラックの完成写真

御覧の通り簡単な作りですので材料からご紹介しますね。

材料や工具について

使った材料

  • 2×4材 (ツーバイフォー)
  • 1×6材 (ワンバイシックス)
  • アガチス工作材 (3x50x600, 3x230x600)
  • 檜工作材 (10x10x900)
  • LABRICO (ラブリコ) 2×4 アジャスター
  • BRIWAX (ブライワックス)
  • 棚受け金具
  • ビスや釘
  • 木工用ボンド
  • L字フック

完成写真を見てもらうとお分かりなるかと思いますが、この棚はカウンターの枠の中で突っ張るようにして固定しています。

これには  LABRICO (ラブリコ) という DIYパーツ を使用しています。
工具なしで簡単に柱を立てることができる優れもので人気の商品です。

以前、ディアウォールという同様の商品を使って壁面棚を作りましたが、今回はラブリコを選択しました。

プラスチックを使っていることで強度に不安を感じる方には、アイアンタイプがおすすめです。

使った工具・道具

  • 電動ドリル (電動ドライバー)
  • ノコギリ
  • 金鎚 🔨
  • ヤスリ
  • サンドペーパー
  • メジャー
  • 直線定規
  • 鉛筆 ✏
  • ニトリル手袋

雑巾にする予定だったフェイスタオル 1枚 (1/4にカットして使用)

ディアウォール vs. ラブリコ

ディアウォールは内臓されたバネで突っ張るものなので、非常に簡単に設置することができます。設置場所によっては踏み台なしでも設置できてしまう手軽さが大変魅力です。 (壁面収納を作成した際は天井に目印の付箋を張るために踏み台を使用しました。)

対してラブリコはネジとバネの力で圧着して固定するものです。ネジは天井側なので、作るものの高さによって踏み台や脚立が必要になります。

ラブリコは天井側のネジに手が届かないと設置できません。
届かない場合は足場を用意するか、ラブリコをあきらめて他商品を選択することになります。

今回判断の基準としたのは 縦揺れ地震への強さ です。

ディアウォールは1度設置しても、上に持ち上げることで取り外して位置を変えられるという長所がありますが、裏を返せば上方向の力に弱いという短所になります。
強く激しい縦揺れ地震では、ずれて倒れてしまうこともあるので、地震の多い地域ではおすすめしません。

対して、ネジとバネの力で固定する仕組みのラブリコは、柱をガッチリ固定するので安心感があります。ただし、やはりずれることもあるらしく、どの程度の地震までなら部品が耐えられるかも未知数ですので、過信は禁物です。

ということで、地震への安心感からラブリコを選択しました。
単純にラブリコを使ってみたかった、というのもありますけどね。

ラブリコは 調節ねじ が緩む可能性がありますので、定期的に 調節ねじ を確認しましょう。

木材の材質について

今回は3種類の木材(SPF、檜、アガチス)を使用しました。

檜工作材とSPF材(2×4や1×6)は質感が似ているので、組み合わせても同じ木を使っているような自然な仕上がりになります。

アガチスについては、他2種と色が近くてサイズがちょうど良かったので選びましたが、ワックスを塗った後の感じは少し違ってました。とは言いましても、色を完璧にそろえる必要はなかったので、完成品には満足しています。

材料の価格

工具や塗料を除いて計算すると、大体7,000円くらいでした。
詰めればもう少し抑えられそうな気がしますが、私的には満足です。

新型コロナの影響で国内の木材流通価格が高騰していたということで、何もない時に比べて高上りになったようです。

木材にかかった費用

柱と棚に使ったSPF材は、 2×4材 1本、1×6材 1本に 木材カット料 を合わせて2,300円くらいで、落下防止やカウンターの汚れ防止に使った工作材は全部で1700円くらいなので、木材は合わせて4,000円くらいですね。

柱と棚板

使った棚板は結局2枚だけだったので、1枚余分になりました。
SPF材は余った分で遊びたくて、少し長めのを買いましたので、ちょうどよいサイズを選べばもう少しは費用を抑えられるかもしれません。

落下防止に使う工作材と、カウンターの汚れ防止に使う工作材

その他のパーツの費用

LABRICO が 2つで 2,000円くらい。
壁紙に合わせて白をチョイス。Amazon で買いました。

L字型の棚受け金具とビスの16セット入りが 1,000円くらい。
ギラギラ光るのは嫌なので黒をチョイス。これも Amazon で買いました。 

妻に大好評の『ニンニクをかけておくためのL字フック』は、以前100円ショップのSeria(セリア)で購入したものです。

塗料の費用

BRIWAX (ブライワックス) を使いました。
オイルの方が良いかな?と思いつつ、手軽に使える BRIWAX をチョイス。
3,300円ですが、Amazon でなら 2,800 円くらいで買えます。

オイルとかだと始末するのも面倒そうですが、BRIWAX は捨てるフェイスタオルでもあれば塗れるので大変使いやすいです。

今回は「クリア」だけ塗ってみましたが、我が家のカウンターの色に合わせるなら「スティック パイン」の方が良かったかもしれません。
まぁ、色を塗っていない無垢な感じから湧き出る手作り感が気に入ってますけどね。

木材の準備

ラブリコの 2×4 アジャスターを使う場合、高さより 95mm 低い 2×4材を用意します。

LABRICO 2x4アジャスターを使う場合は天井の高さより95mm低い2x4材が必要

我が家のキッチンカウンターの枠内の高さは 1020mm ですので 925mm ですね。

2×4材を1本購入して、ホームセンターのカットサービスでカットしてもらいました。

2×4材の長さ = 設置する場所の高さ - 95mm
= 1020mm - 95mm
= 925mm
※ アイアンタイプの場合は -75mm です。

棚板

広いと圧迫感があるし、狭いと置ける物が少なくなります。

メインユーザー(妻)と相談して棚の幅を 600mm とし、そこから 柱2本の厚さ(2インチ×2) を引いて、棚板の幅は 500mm としました。

棚の幅はピッタリ 600m にする必要はないので、棚板の幅を切りの良い数字にしました。

棚板の幅 = 棚の幅 - 柱2本の幅
= だいたい600mm - 2インチ×2本
= だいたい600mm - 101.6mm
= だいたい500mm
1×6材を1本購入して、柱同様カットしてもらい棚板を3枚用意しました。(実際使用したのは2枚です。)
棚板を1枚余らせてしまうのはもったいない気もしましたが、あまり高い位置に付けても手が届かず、逆に不便になるため付けないことにしました。

落下防止の棒(キッチン側)

1cm角の檜工作材を棚幅に合わせてカットします。

この棒は棚板の手前(キッチン側)に付けて、物がキッチン側に滑り落ちないように止めるものです。

落下防止の板(ダイニング側)

5cm幅のアガチス工作材を棚の幅に合わせてカットします。

この工作材は棚の背面(ダイニング側)に付けて、物がダイニング側に落ちていかないように止めるものです。

カットしたら割れてしまった

ノコギリでカットしましたが、割と粗目なせいか、写真のように割れてしまいました。

さらに手で触ったらポロっと取れてしまいました。

「やっちゃったー・・・😨」と思いましたけど、木工用ボンドを使って接着したら、それほど目立たなくて、家族にはまだバレてません 😆

汚れ防止の板(下敷き)

棚の一番下には料理酒や醸造酢、調味油などを置く予定ですが、そういったものは使用後に中身の液体が垂れてしまって、容器の下に丸い跡ができてしまうことがありますよね。

そんな汚れでキッチンカウンターを痛めてしまわないよう、23cmのアガチス工作材を下敷きにします。

安くてサイズもちょうど良かったのでアガチス工作材にしましたが、プラスチックやアクリルなどの素材でもよいですね。

下敷きは棚板からLABRICOの厚さ分を引いた幅にカットします。
5mm短くしましたがピッタリすぎたので、6mmほどでも良かったかもしれません。

下敷きの幅 = 棚幅 - ラブリコのプラスチックの厚さと隙間分 
= 500mm - だいたい5mmから6mm
= だいたい 495mm

ちなみに下敷きはあえて固定はしません。
固定しなくても何本か載せると重さで動かなくなりますし、固定しない方が汚れたときに新しい板に取り換えやすいというメリットががあります。

バリ取り

さて、カットが終わったので、切断面のバリをヤスリで取ります。

バリは残すと格好悪いし、ケガの原因になります。

SPF材の表面は最初からキレイに加工されていますが、それでも毛羽立っていることもあります。下の写真のような毛羽ならヤスリで軽く撫でてあげる感じで落とせます。

棚板の切断面は棚の表に出るので、角(切断面の辺の部分)に触れても痛くないように、少し丸く削ります。見た目も少し優しくなると思いますので、ぜひこのひと手間を入れた方が良いと思います。

ワックスを塗る

お客様にも見える場所に設置するので、とりあえず何か塗っておこうと思い、BRIWAX (ブライワックス) という手軽なワックスだけを塗ることにしました。

手順も手抜き…簡単にしました。

ニトリル手袋をして、ボロくなったフェイスタオルを切って、そのタオルでワックスを木目に沿うように塗り付けて、15分以上乾かして、ボロタオルで磨く。たったこれだけです。

ブライワックスを塗る前に表面にヤスリがけをしたほうが良いですし、乾燥した後に乾いたタワシなどで磨いた方が良いです。

案の定、キレイに加工されたSPFでは ほとんど見た目が変わらず、ちゃんと効果があるのか不安になる感じですが、とりあえず良しとします。

色を付ける場合は「サンドペーパー → 水性ステイン → ブライワックス → 磨く」という流れでやると、ムラが少なく、光沢も出て良いらしいです。
これで材料の準備は完了です。

あとは組み立てるだけ

以下の流れで組立てました。

  1. キッチンカウンターに、LABRICOで柱を立ててみる。
  2. 実際に置く物を並べたり、棚があるつもりで手を伸ばしてみたりしながら、棚の高さを決める。
  3. 棚の高さが決まったらその高さに印を付ける。
  4. 柱を外す
  5. 棚を取り付ける位置を合わせるために、2本の2×4材をピッタリ合わせて、鉛筆で印を付ける(線を引く)。
  6. 上の段から順に棚受け金具と棚板を取り付ける。
  7. キッチンカウンターに設置してみる。
  8. 棚の裏側に、落下防止のために用意した工作材を貼る。(釘でもボンドでもOK)
  9. LABRICOを取り付けて、キッチンカウンターに設置する。
  10. 棚板の手前に、用意した1cm角の工作材を載せ、木工用ボンドで接着する。
  11. 下敷きにも1cm角の工作材を接着する。
  12. L字フックを好みの場所に取り付ける。
  13. ボンドが乾いたら完成。

金具を付ける様子

板で抑えながら金具を装着する写真

金具は棚板が水平になるよう、板で抑えながら装着

ビスは短いので下穴は浅くてもOKです。

もし室内で下穴を開ける時は、万が一にも床に穴を開けないよう気を付けましょう。

作業台があれば安心ですね。もし作業台がなくても木材2本でも代用は可能です。

失敗したところ

組み立てる工程の中で一番大変だったのは、棚受け金具と棚板を付けるところですね。

棚受け金具を全部つけて付けて、それから棚板を付けようとしたら、他の段の棚受け金具がビスを入れるときに邪魔になりました。

金具を先に付けてしまったから電動ドリルの邪魔になっている写真

金具を先に付けたら電ドリの邪魔になってしまいました。

棚板は上から1段ずつ付けていきましょう。

工作材を取り付けた時の一工夫

養生テープで工作材を抑えている写真

落下防止用の工作材は、水平になる位置に合わせたら養生テープでずれないように抑えて、釘で固定しました。

使ってると釘が浮いてくるので、板はボンドで接着しても良かったかもしれませんね。

手前に工作材を付けると落下防止に

1cm角の工作材で落下防止

調味料の容器が倒れて転がって落下するのを防ぎたくて、1センチ角の工作材をボンドで接着しました。

好評!ニンニクをつるすフック

ニンニクをつるすフックの写真

我が家ではよく料理にニンニクを使うのですが、転がしておくのもよくないですから、この写真のようにつるしておけるフックを取り付けました。

ちょっとしたことですが、妻からはかなりの高評価です。

ちなみにヒントはバナナフックです(笑)

もし作り直すなら

塗装はきっちり

ちゃんとした手順で塗装をしていれば、もっと光沢が出てキレイだったはず。

ワトコオイルにも挑戦してみたいです。

アジャスターはアイアンにしたかった

プラスチック製より頑丈なアイアン製アジャスターの存在を、残念ながら棚が完成してから知りました。

アイアンなら外でも使えるし、プラスチックよりも頑丈です。

プラスチック製の方が売れているのは、手軽さとお求めやすさ(価格)でしょうか。

必要な木材の長さが違うので今からでは付け直せませんが、次に2×4アジャスターを使う場合は是非にアイアンタイプ使ってみたいと思います! 予算があれば。

おわりに

最後までご覧いただきありがとうございます 🙇‍♂️

DIY、やっぱり楽しいですね!

ありもしない理想の商品を探し続けるより、こうやって作ってしまえば 一気にスッキリします。

妻からのオーダーもまだ残っているので、暇と予算と天候と気分がうまく合った時にまた作ろうと思います。(我ながら言い訳多い😅)

それではまた! 

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